COLUMN
コラム
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【研修先インタビュー】それは、企業の文化になる。
2020.12.10
株式会社TonTon
代表取締役社長
今川 博貴氏
なぜ今、競争体感型なのか。
今春も開催された、ディプレの代名詞とも言えるチームビルディング合宿研修「ZERO」。
全国から新人が送り出され数多くのドラマを競争体感型で感じ取り、帰路に就いた。
彼らが何を感じ、どう行動に移したか、ということこそ合宿の成果に他ならない。
一方、彼らを送り出した企業はなぜこの時代に、競争体感型の合宿を選んだのか。
その理由にこそ、真の目的や企業が仕事に求める人材像の背景があった。
企業のトップが語る、競争体感型合宿を選択した目的に迫った。
感情を突き動かす。そして本質的に自責になっていく効果が、凄い。
今年の4月に参加させたのが3期生です。中西代表という存在が大きかったことはもちろんですが、動画を見てとにかく感動しましたね。「うわー」っと声が出ました。人間ってやはり感情が一番大切ですから、何かを成し遂げる時って感情が突き動かす部分が大きいはずなんです。画面越しにそれが最大限発揮された瞬間を見て、これだなと思いました。私個人も声出しの際、評価者の列に入り込んでしまったほど胸を打たれています。こんなに人って頑張れるんだ、殻を破れるんだ、という実感と共に、そういう機会を垣間見る度に、嬉しさがこみ上げてきますね。
私の解釈もあると思いますが、本質的だなと思ったのは、参加させた社員たちの目が変わっていくんですよ。人間ってどうしても他責になるし、責任を人に押し付けているところがあると思うんです。でも、魂と意識がここぞという時、自分に向く。自責とはつまり、自分に意識が向いていくことですからね、自分を見つめる視点を見出した目をしていくんです。そういう本質的な感覚を得られるということが、この合宿の最大の成果の1つではないでしょうか。
余計なものを取り払い、熱くなれる。本当に仕事で楽しい、幸せだと思える。
どうせ参加したって、と思っていた中途社員も、帰ってきて開口一番「本当にありがとうございました。行って本当に良かった」と報告するんです。彼の仕事ぶりが大きく変わったのは直後からでした。元々彼自身はコミュニケーション能力は高い方でしたが、それ故に浅いところで話して何とかしてしまっていた経緯がありました。それが、深層で対話をし、仲間との関係性をゼロから構築しようとしていくんです。何よりその様子を見た長年お付き合いのあるお客様が、わざわざお電話で「彼、ものすごく変わったね」と。本気で仕事に向き合うとはどういうことかを理解し、お客様にまで変化を感じ取ってもらえる。これは期待以上の成果だったと感じています。恐らく余計なものを振り払い、熱くなるものがあったのでしょうね。それを楽しいとか、幸せだとか、仕事を通じて感じ取れるようになった。経営者として、またビジネスパーソンとして、こんなに嬉しいことはありません。
研修とは、企業の「文化」を担うもの。それが仕事の価値を取り戻す契機にもなる。
研修って、単発ではなく文化にしていくことが大切だとずっと思っていたんです。3期生まで終えて気づいたのは、1、2期生にも熱いものが蘇っている様子でした。参加したのは11名でしたが、総勢40数名が熱くなっている。これは大きな文化を創っているんだという実感が湧きました。
小さいことに感謝できることは人として素敵ですよね。そこを、会社として僕が言うより、外部の方から言われたほうがいいかなと思っているんですよ。そういう気持ちを思い起こし、また受け入れて、持続することで共通体験ができていく。それこそが契機となり、企業の文化として生きていくものだと思うのです。
ほぼ誰もが、この研修を通じて丸裸になるわけです。あの体験を通じて自分と向き合い、当たり前ではない価値に気づき、成長していける。それは企業の文化として根付き、お互い本当に素直な気持ちや自分を取り戻して仕事というものの価値に気づいていける時間や空間を、企業が取り戻していくということにもなっているのだと思うのです。
Team Building Academy広報誌「POSITIVE No.19」より